tsshare’s diary

日々思ったことをあれやこれや・・・・・・・

「煙草は吸わないし、煙は嫌い。だから条例には賛成」 ってただの意見じゃないか

 

今回の衆院選は、小池都知事に始まったが選挙当日を迎えてみるとその勢いはすっかりなくなってしまったような感がある。

とは言え、今回の選挙のキーワードが「安倍一強」や「憲法改正」あるいは「消費税」などがあげられるが、同様に「小池百合子」も大きなキーワードである事には間違いない。

 

その「小池百合子」にちなんで、先日小池都知事の政策である「禁煙条例」についてテレビで報道されていた。f:id:tsshare:20171022124442j:plain

 

小池都知事の禁煙条例等は

 

東京都の小池知事は、飲食店など建物の中を原則として禁煙にする罰則付きの条例を制定する方針を明らかにしました。東京から受動喫煙対策を前進させる考えです。

 

 条例案の基本方針では学校や医療機関は敷地内を禁煙とし、官公庁や福祉施設などは屋内を全面的に禁煙にするとしています。また、飲食店では規模の小さなバーなど以外は

、喫煙室を除いて屋内禁煙としています。違反した喫煙者や施設の管理者には5万円以下の罰金を設ける方針です。

 

 小池知事は8日の定例記者会見で「東京都の受動喫煙防止条例の基本的な考えを策定した。国の法制化を待っていると、東京都として2019年(ラグビーW杯)、

2020年(東京五輪)と実際に世界から多くの人を受け入れなければいけないし、事業者もいろいろな作業を強いられるので」と話しました。

 

 受動喫煙対策は国でも法整備に向けた検討が進められていますが、東京都は開催自治体として2019年のラグビーワールドカップまでの施行を目指すため、

2017年度内に東京都議会に条例案を提出することにしています。

 

 これについて、たばこを吸わない人からは「いいと思います。普段生活している時にちょっと気になる時がある」「賛成。子どもなども公共施設にはいる。

屋内だったらなおさら空気が流れないので」といった歓迎の声が聞かれました。一方、たばこを吸う人からは「

(条例案は)一言で言うと最悪。屋内で吸えないのであれば、公共の喫煙所などを充実させてほしい」「ちょっと乱暴な気がする。

時間帯で区切るなど、もう少し柔軟な対応でもいいのでは」などといった声が聞かれました。

 

 都内の受動喫煙を巡っては、都議会でも動きが加速しています。都民ファーストの会公明党は9月下旬からの都議会で子どもの受動喫煙防止に絞った条例案の提出を目指し、

教育関係の団体などからヒアリングを行っています。これまでは罰則付きの条例案も検討していましたが、都が今回の条例案を出す場合は「足並みをそろえる」として、提出しない考えです。https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170908-00010000-tokyomxv-soci

 

 

 

この条例についてどう思うか、番組では各種コメンテーターに発言を求めたところ、ある女性コメンテーターが

 

「私は煙草を吸わないし、煙の臭いも嫌いだから条例には賛成です」

と発言していた。

 

これを聞いたとき、これは意見ではなく本人の唯の感想だろうと思ったが、ふと考えを少し改めた。

 

もし、この条例を都民の下で投票が行われるとしたらどうだろう。

現在の喫煙率は、男女合わせて約19%であるから、非喫煙者の方が圧倒的に多い状況を考えれば、可決されるだろう。

そして、「煙草が嫌い」という利用で条例に賛成した人も決して少なくはないであろう。

 

民主主義を標榜している以上、多数決によって決まった事項には従うべきではあるが、多数決は、ある事項を決定する際の方法に過ぎない事もよく理解する必要があると思う。

つまり、重要なのは多数決が行われる前の議論にある。

この禁煙条例について言えば、現在の煙草を取り巻く状況についてできる限り客観的な状況をまず提示し、その上で、条例に賛成するもの、反対するものの意見を各自がよく聞いたうえで投票すべきであろう。

 

今回の衆院選では、「憲法改正」も争点の一つである。

憲法改正」もまず議員が立憲審査会において議論したうえで、投票が行われ、さらにその過程も含めすべてが国民に提示された後国民投票が行われる。

議員は、議論し投票する事が仕事である。憲法改正に賛成する側も反対する側も互いに主張すると同時に説得する態度が重要であり、同時に反対意見についても理解しようとする態度が必要となる。

この時、例えば、元タレントや元スポーツ選手のような、議論に興味も理解も示さないような議員は、当然に議論に参加することなく、唯投票だけを党是に従い行うだけであれば、議論自体が意味のないものになってしまうだろう。

 

唯、投票するだけの議員は全く必要がない。選挙では、「その人」を選ぶことがやはり重要である。

 

禁煙条例に関して、笑い話を一つ

 

禁煙条例の対象が、公の建造物全てに適用され、国会議員議員宿舎内も禁煙となったとき

 

○○大臣が、都の禁煙条例に違反し議員宿舎で煙草を吸ったことを認め、大臣職を辞職しました。なお、議員は辞職しない模様です。これには野党の反発も起こりそうです。

 

って、高校生じゃあるまいし。