tsshare’s diary

日々思ったことをあれやこれや・・・・・・・

北朝鮮問題・・・・北朝鮮の一人勝ち? 6

 


北朝鮮問題について、また一言。

テレビなどの報道を見ていると、安倍総理が主張する「対話よりも圧力」を主張する側と、「圧力よりも対話」が必要とする側の二つに分かれている。

「対話」を主張する側は、「お花畑」の扱いを受け、多くは「北朝鮮核武装は絶対に許されない」そして「北朝鮮は対話に応じない」あるいは「北朝鮮は過去において、約束を守らなかった」などが主張され、「圧力」を主張する側が優勢で語られることが多い。f:id:tsshare:20170904135804j:plain

 

安倍総理の主張する「対話よりも圧力」について考えてみる。

 

北朝鮮の核抑止力は、アメリカ本土に直接届く勢いである。この状況にあって、当然アメリカは猛烈に非難すると同時に国際社会全体に呼び掛けて「経済制裁」を実施している。日本も同様に、領空をミサイルが侵犯し、また北朝鮮核武装はアジアの平和に対する脅威となる以上、アメリカと同様に「経済制裁」を主張している。

 

万が一の有事の際は、日本はアメリカに歩調を合わせていく事が当然である以上、アメリカと共に「経済制裁」を強く主張するのは当然である。

 

それでは、北朝鮮問題はどのような決着を迎えるのであろうか。

以下の条件を仮定として話を進める。

  1. 北朝鮮・日米韓はもとより、中ロ他欧州を含む全世界は、核を含む戦争には反対である。
  2. 北朝鮮核武装は完了しており、また核を放棄する意思は全く無い。
  3.  

この前提であれば、結論は、北朝鮮を核保有国として認めるしか道はないのではないだろうか。逆に言えば、北朝鮮核武装を阻止するには究極の制裁である「戦争」しかないのではないか。

 

この時、世界の中でどの国が、北朝鮮を核保有国としてまず初めに認めるのであろうか。

当然日米はあり得ない。中国やロシア、あるいは欧州(イギリス、フランス他)などの核保有国が北朝鮮を核保有国として認めたうえで、協議が進められるのではないだろうか。

例えば、中国が北朝鮮を核保有国として認めるためには、中国が北朝鮮に首輪をはめたことをきっちりと世界にアピール出来れば、他国を巻き込んだ協議が広げられるのではないだろうか。そして、ここで初めてアメリカを説得する事になるだろう。

アメリカが北朝鮮を核保有国として認めれば、この北朝鮮問題は解決である。

 

アメリカを含む核保有国が、北朝鮮の核保有を認めれば、日本の主張は変えざるを得ないであろう。

 

こうしてみると、日本は北朝鮮核武装化による「被害者」であり、同様に国際社会の一員としての義務を十分に果たしているとは思うが、北朝鮮問題を直接解決する立場には無いのではないかと思う。とすれば、この問題の当事者であるアメリカに協調する事が日本にとって正しい方法であり、唯一の方法であろう。