福岡市天神発、「無料タクシー」がビジネスとして成り立つかどうか考えてみた
この「無料タクシー」ビジネスが、法的なハードルは越えたとして成立するかどうか考えてみる。
まず、条件として車両1台について検討してみる。
稼働時間は1日の内8時間とし、移送範囲は1乗車時間10分とする。
つまり、1日1台当りの乗車数は、
4人/1時間 × 8時間 =32人
1月当りの乗車数は
32人 × 30日 = 960人 ほぼ1,000人と仮定。
それでは、1台を1月稼働させるには広告費はいくら必要でしょうか。
運転手 1万円/日 × 30日 = 30万円
車両代 = 5万円
燃料代他 3千円/日 × 30日 = 9万円
ここまでで、44万円となりマナックの経費等を考慮して60万円とします。
60万円の広告費 / 1000人 とすると、一人当たりの広告費は600円となります。1人が10分の乗車をするので、10分間の間にテレビと同様の15秒コマーシャルが40本流せることになります。すると1本あたりは15円です。
テレビが1円未満、新聞の折り込みチラシが3円以下とすると、この15円は高いように感じますが、その個人の様々な環境や属性を踏まえたうえでのターゲティング広告である事を考慮すると面白のではないでしょうか。
例えば、広告主を100社集めたとしたら、1社あたりタクシー1台につき6000円です。福岡市天神では8台稼働させる予定ですから、計48,000円の広告料となります。
もちろん、100社以上集めれば、さらに値段は小さくなります。
無料タクシーという話題性も考慮すれば集まる見込みはあるのではないでしょうか。
このモデルを持続する上では広告効果を示すことが必要でしょうが、スタートとしては十分ではないでしょうか。