tsshare’s diary

日々思ったことをあれやこれや・・・・・・・

北朝鮮問題・・・・北朝鮮の一人勝ち? 3

北朝鮮の状況について、もう一言。

今回の問題は、北朝鮮が核を保有する事で、周辺国がその核の脅威にさらされるという状況に対し、北朝鮮を非難している。

そこで、北朝鮮に対し核の廃棄を促すことを一として、様々な経済制裁を行ってきた。そうして、最大の経済制裁である石油の禁輸措置を行おうとしている。

石油の供給が行われなければ、早晩北朝鮮は枯渇し、国際社会に対し謝罪を行うと同時に、核を手放すに至るだろう、との考えである。

しかし、太平洋戦争開戦時の日本の状況を参考にすれば、金政権が「座して死を待つよりは、・・・・」と考えることは十分にあり得る事である。北朝鮮にとっては、「異次元の制裁」は宣戦布告と同義語となるかもしれない。

とすれば、制裁後突然北朝鮮が開戦を宣言するかもしれない。

ここで一番の大きな問題は、北朝鮮の戦争は、核戦争しか選択が無い事である。

アメリカを主力として、北朝鮮は攻撃を受けるだろう。そしてその攻撃は、北朝鮮全域に広がるであろう。それは、北朝鮮がどこから核ミサイルを飛ばすか分からないからである。

戦争は、非常に短い期間で決するであろう。そして、北朝鮮は、その短い時間の内で必ず核ミサイルを発射する事は間違いない。

そのうちの数発が、日本の都市において炸裂する恐れは十分に考えられる。

日本が、2度目の被爆国となり都市の壊滅と数十万人の犠牲者を出したとき、「我々は正しい行為を行った」と言えるのだろうか。

改めて、今回の問題は、北朝鮮が核を保有する事で周辺国がその核のリスクが高まった事にある。その核のリスクを排除するために、北朝鮮相手に核戦争も辞さないという考えは、本末転倒である。

北朝鮮への断固たる制裁を行う前には、北朝鮮と関係諸国とのチャンネルを確保しておくことが大前提であろう。

現在の北朝鮮状況の打破に関し、武力衝突も辞さないという考えこそが「お花畑」であると思う。